【花とゆめ】2012年22号 10月20日発売 学園アリスのネタバレ感想 第169回
 ̄前回までのあらすじ ̄
最終決戦で命がけで己の力を使った為、心配停止になった棗(なつめ)
蛍がタイムストップで解決策を探しに行く。
一方蜜柑も戦いで力を失う。その結果、学園の規約により退学を命ぜられる蜜柑。
さらに、学園の秘密と彼女自身を守るためにこれまでの記憶を消されることになる・・・。
学園に残っていられるのはあと数日となる佐倉蜜柑
佐倉が迷宮棟へ行って4ヶ月が過ぎて、
ついにB組に戻ってきました。
・・・佐倉が笑っている
前とちっとも変わらない
太陽みたいな明るい笑顔で・・・
笑うよ
残された君との時間がどんなにわずかでも
いまだ安否の分からない棗と今井を思って
心が張り裂けそうになっても
・・・君の中で僕らの笑顔が
もうすぐ
すべて消えてしまうとしても・・・
学園の思い出どころか
友達の存在すら佐倉の中から
消えてなくなるなんて・・
何より大切な両親の存在まで・・・
どれだけ自分を愛してくれる人がいたか
そのむぬくもりも・・・
どれだけ自分が誰かを大切に思っていたか・・
その想いも・・・・・
「ウチな、もう一生分泣いたおもう、
みんなの心の中のウチは今、きっと泣き顔だらけや
みんなの中に、悲しいウチは残したくない
ウチはみんなの中でずっと笑っていたい。
ウチの中のみんなの記憶が、跡形もなくきえてしまっても
みんなの中にウチが残る限り、きっと、ウチらはお別れなんかじぁない」
蜜柑は隠していたクシャクシャの泣き顔を、すっきりとした笑顔に変えみんなの方へ振り向いた
「ウチは笑ってみんなの中に、ずっとずっと一緒にいたい
だから、ウチは笑う
学園での最後の瞬間まで、残された時間をみんなを笑ってすごしたい」
教室には笑みを浮かべた蜜柑の周りに、ニッコリわらうクラスメイト
先生もそれをしっかり見守る
教室の窓の外には静かにペルソナが中をジッと見つめている
つづく・・・